高校生がITパスポートの勉強を頑張る記録(第1回)
普通の高校生にITパスポートはハードルが高い?
今や大学入試も推薦・総合型選抜が一般受験を上回る時代。英検についで入試や就職に使えるITパスポートの受験者は年々増えています。
年代別割合では10代~20代が半数を占め、社会人では非IT系企業が8割と、ITパスポートをとっておくことが常識となってきているように感じます。
とはいえ、そこは国家資格。合格率こそ50%前後ですが、高校生にとってはそんなに簡単ではありません。
都内某高校のフツーの高校生がITパスポートに挑戦する様子を記録したものです。
果たして、「今の学年のうちに」合格することができるのでしょうか。
これからITパスポートに挑戦しようと思っている人にとって、彼らがどんな風に勉強するのかはきっと参考になるはずです。
勉強会に参加するメンバー
ITパスポート勉強会に参加するのはこの5人
- O君(高1男子)
- Hさん(高1女子)
- K君(高1男子)
- Tさん(高2女子)
- N君(高2男子)
まずは過去問を解いてみる
この記事の時点での最新の過去問(令和6年)を本試験と同じ時間で挑戦してみた。
結果は次の通り。この結果を見て笑うのは簡単だ。でも、一般的な高校生がいきなりノー勉で受けたら、こんなもんではないだろうか。
名前 | 正解数/100問中 |
---|---|
O君(高1男子) | 27/100 |
Hさん(高1女子) | 24/100 |
K君(高1男子) | 29/100 |
Tさん(高2女子) | 27/100 |
N君(高2男子) | 36/100 |
マネジメント系は高校には鬼門?
分野別得点を見てみると、全員マネジメント系がほぼ全滅に近い状態だった。高校生にはシチュエーションからして馴染みがなさすぎ、何を聞かれているのかサッパリわからなかったそうだ。
マネジメント系の問題例
次のアローダイアグラムに基づき作業を行った結果,作業Dが2日遅延し,作業Fが3日前倒しで完了した。作業全体の所要日数は予定と比べてどれくらい変化したか。(令和5 年 問41)
ア 3日遅延
イ 1日前倒し
ウ 2日前倒し
エ 3日前倒し
マネジメント系ではお馴染みのアローダイアグラムの問題。正解はウ。
そんなに難しい問題ではないが、このような図を見たことがない高校生・大学生は多いと思う。しかし、マネジメント系は実は対策を立てやすい。なぜなら
全体(100題)で約20問という出題数
問題がある程度パターン化され「出るところ」を絞り込みやすい
というわけでワンチャン狙える分野でもある。
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