中学生・高校生でも挑戦できるIT関係のおすすめ資格

Contents
1. ITパスポート試験
- 概要
経済産業省所管の国家試験「情報処理技術者試験」の入門的資格。ITの基礎的な知識だけでなく、企業活動や経営戦略、マネジメントに関する基本知識も出題されます。 - 難易度
情報処理技術者試験の中では最も難易度が低い部類。高校生でも十分独学で合格可能です。 - おすすめポイント
- 国家試験なので社会的信用度が高い
- ITに関する幅広い基礎知識を身につけるきっかけになる
- 大学の推薦や就職時などでアピールしやすい
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目次
2. 基本情報技術者試験
- 概要
同じく情報処理技術者試験の一種で、ITパスポートより難易度は上がります。アルゴリズムやプログラミング、ネットワーク、データベースなど、ITエンジニアとして必要な専門知識が幅広く問われます。 - 難易度
高校生にとっては少しハードルが高いですが、プログラミングや情報技術に十分触れている生徒ならば挑戦可能。 - おすすめポイント
- 大学進学やIT関連企業への就職で強いアピール材料になる
- 実践的な知識を身につけられる
- 応用情報技術者など上位資格へのステップアップにも最適
3. J検(情報検定)
- 概要
「情報検定(J検)」は、文部科学省後援の情報分野に関する資格試験。ビジネス情報、情報活用、プログラミングスキルなど複数の科目・級があり、レベルに応じて受験できます。 - 難易度・レベル
- 情報検定【情報活用試験】3級・2級:ITの基礎知識~応用
- 情報検定【情報システム試験】基本スキル~実践スキル
- おすすめポイント
- 自分の興味やレベルに応じた範囲を選べる
- 高校生向けに学校で団体受験を行っているケースもあり、受験しやすい
- 合格率も比較的高く、ステップアップとして取り組みやすい
4. Microsoft Office Specialist(MOS)
- 概要
Word、Excel、PowerPointなど、Microsoft Office製品の操作スキルを証明する資格。文書作成やデータ集計など、実務に直結する内容が問われます。 - 難易度
高校の授業や部活動でOfficeソフトの操作に慣れていれば、初級~中級レベルは比較的取りやすい。上級レベル(エキスパート)になるとやや難易度が上がる。 - おすすめポイント
- 大学や就職活動において、Office操作スキルをアピールできる
- 対策テキストや講座が充実しており、学習しやすい
- 実技形式の試験なので、実務的な力が身につく
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5. プログラミング言語系の資格(例:Java/Python)
- Javaプログラミング能力認定試験
- Javaに特化した知識を問う民間資格。3級~1級に分かれており、基本構文からオブジェクト指向の活用まで幅広く出題。
- Python 3 エンジニア認定試験
- Pythonの基礎文法、標準ライブラリ活用などが問われる試験(ベーシック/データ分析)。
- おすすめポイント
- 実際にプログラミングが好きな生徒には学習モチベーションが高まりやすい
- 専門的なプログラミング力の証明ができる
- 実務や大学レベルでの研究・開発にも活かしやすい
6. Webデザイン・クリエイティブ関連資格
- Webデザイナー検定(CG-ARTS協会)
- Webの仕組みやHTML/CSS/JavaScriptの基礎、デザインの基本要素、法律やセキュリティなども学ぶ。
- 画像処理エンジニア検定・CGクリエイター検定(CG-ARTS協会)
- グラフィック系ソフトの操作やCG基礎知識を問う。動画・デザイン領域に興味があればおすすめ。
- おすすめポイント
- 将来、Web制作やデザイン関連の仕事・学部を目指すなら役立つ
- ポートフォリオ制作にあたって基本的な知識が身につく
7. 資格取得に向けた学習・受験のポイント
- 過去問や公式参考書を活用
- 各試験の公式サイトや市販テキスト・問題集を使い、出題形式や難易度を把握する。
- 学校や部活動での仲間と一緒に勉強
- 同じ試験を目指している友人や先輩後輩と切磋琢磨しながら学ぶと、モチベーションを維持しやすい。
- 日常の活動と結びつける
- パソコン部の制作活動(プログラミング、動画編集、サイト作成など)を通じて、資格の出題範囲を実践的に勉強すると理解が深まる。
- 実務的なスキルも意識する
- 資格の学習をきっかけに、ドキュメント作成、発表資料の作成、クラブ内でのタスク管理などに応用してみる。
- 興味がある分野に特化する資格を選ぶ
- 例えば、プログラミングが好きなら情報処理技術者試験や言語資格、クリエイティブ志向ならデザイン系資格を選ぶと、楽しみながら勉強できる。

まとめ
高校生のパソコン部が取り組みやすい代表的な資格としては、まずはITパスポートがもっともチャレンジしやすいでしょう。さらにプログラミング経験がある場合は基本情報技術者試験に挑戦してみるのもおすすめです。また、使い慣れたソフトや興味のある分野(Office、Webデザイン、プログラミング言語など)に合わせて資格を選ぶと、部活の活動や将来の進路にも活かすことができます。
資格取得はあくまで一つの目標ですが、合格に向けた学習プロセスで得た知識やスキルは必ず今後の糧になります。自分がどの分野に興味があるのか、将来どんなことをやりたいのかをイメージしながら、積極的に挑戦してみてください。
統計検定
- 主催:一般社団法人 日本統計学会
- 概要:統計学の知識や活用力を評価する試験。4級・3級・2級・準1級・1級と段階的にレベルが上がります。
- 4級:中学校程度の統計知識
- 3級:高校で学ぶ数学やデータの基礎知識程度
- 2級:大学教養レベルの統計学
- 対象レベル(高校生の場合)
- 3級が最も取り組みやすい。数学IA・IIBレベルの知識があれば対策しやすい。余力があれば2級に挑戦するのも可。
- おすすめポイント
- データサイエンスやAI領域への基礎づくり
- 近年、プログラミングと統計学を組み合わせるシーンが急増しており、早い段階で統計リテラシーを身につけると有利。
- 大学受験・進学でのアピール
- 統計学やデータサイエンスを重視する大学学部の推薦やAO入試で評価されるケースもあり。
- 部活動でのデータ活用
- パソコン部や情報系クラブで、データ収集・分析のプロジェクトを行う場合にも役立つ。
- データサイエンスやAI領域への基礎づくり
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統計検定の公式ウェブサイトです。 「統計検定」は、 日本統計学会が公式に認定している全国統一試験です。
情報セキュリティ系の資格
1. 情報セキュリティマネジメント試験
- 概要
経済産業省所管の「情報処理技術者試験」の一つで、情報セキュリティに関する基礎~実務的知識を問う国家資格。- セキュリティの基本用語(機密性、完全性、可用性など)
- リスクマネジメント、情報漏えい対策、法律・規制、セキュリティ技術の概要 など幅広い分野が出題されます。
- 難易度
- ITパスポート試験よりは範囲が専門的ですが、基本情報技術者試験よりはやや対策しやすいという位置付け。
- 高校生でも、セキュリティ分野に興味があれば十分に合格が狙えます。
- おすすめポイント
- ITパスポートとの併願や次ステップに
- すでにITパスポートレベルの基礎がある方が、セキュリティ分野に特化して深掘りできる。
- 企業・大学からのニーズが高い
- サイバー攻撃対策が注目される中、セキュリティ知識を持っていることは大きなアピールになる。
- 実務で使える知識
- 部活動や個人プロジェクトでウェブサイトを運営する際、セキュリティ対策を意識できる。
- ITパスポートとの併願や次ステップに
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情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティマネジメント試験」に関する情報です。
2. 情報処理安全確保支援士(高度試験)
- 難易度
- 大学レベルや実務経験者向けの高度試験であり、高校生がいきなり合格を目指すのはかなり難しい。
- ただし、セキュリティに強い興味と高い技術力・知識がある場合は、将来的な目標として視野に入れてもよい。
- 概要
同じ情報処理技術者試験の高度区分にあたる資格。以前は「情報セキュリティスペシャリスト試験」と呼ばれていたもので、非常に専門性が高いです。
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3. 民間資格・国際資格(CompTIA Security+、ISC² SSCPなど)
- 概要
- CompTIA Security+:アメリカを中心に国際的に知られるセキュリティ基礎資格。
- SSCP(Systems Security Certified Practitioner):ISC²が主催するセキュリティ資格。CISSPの下位資格にあたる。
- 難易度・受験環境
- すべて英語出題であったり、受験費用が高額な場合もあり、ハードルが高い。
- 国際資格を意識するなら、大学以降や社会人になってから検討するのが一般的。
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まとめ:おすすめ資格の選び方
- 段階的な目標設定
- ITパスポート試験 → 情報セキュリティマネジメント試験 → 基本情報技術者試験 → (さらに興味があれば)応用情報 / セキュリティ高度試験
- 統計に興味がある場合は、まずは 統計検定3級 → 余裕があれば 2級 に挑戦。
- 部活動や勉強の合間に取り組める範囲を把握
- 高校生は学業との両立が大切。試験範囲や対策期間を見て、無理なくスケジュールを組む。
- 実務的なメリット+興味・関心
- セキュリティ知識は、Webサイト制作やSNS運用など、実際の部活動やプロジェクトにも直結。
- 統計検定の学習は、データ分析やAI・機械学習分野への足がかりになる。
- 大学・就職のアピールポイントに
- 統計検定や情報セキュリティマネジメント試験など、公的・公認の試験は信頼度が高い。
- 自分が将来進みたい分野に合わせた資格を選ぶと、早い段階から専門性をアピールできる。

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