文化祭は自作電子銃でサバゲ― 第1回

第1回 電子銃の電子工作に必要なパーツと道具について

はじめに

この記事は、電子工作初心者(未経験者)の高校生が、ChatGPTGeminiの力を借りながら書いています。文化祭で電子銃を使ったサバゲ―(っぽいゲーム)をやりたい!9月(現在は2025年4月)の文化祭に間に合うのか?実際に作ってみてうまくいかないところや、間違った記載は随時修正していきます。電子工作はやったことがないし、教えてくれる人もいない、自分たちだけで作りたい、そんな人たちの参考になるかもしれないし、ならないかもしれません。

本記事では、赤外線方式の電子銃(送信機)と的(受信機)を制作するために必要なパーツ・道具・購入先を、初心者向けに具体的な個数まで含めてまとめます。
ここで紹介するのは
1人分(銃1つ+的1つ)の最低限の構成です。
2人で遊ぶ場合は、この記事のリストを
2セット分
そろえる形になります。


目次

1. マイコンボード

1-1. Arduino Nano(またはUno)

  • おすすめ理由: 小型で、銃や的の筐体に組み込みやすく、Arduino Unoとほぼ同等の性能を持っているため。
  • 必要個数: 2個 1つは銃(送信機)用、もう1つは的(受信機)用
秋月電子通商Arduino Nano ¥4,200
共立エレショップ超小型Arduino互換ボードPro Trinket 5V 16MHz ID-2000
¥2,271(税込)

Arduino Unoでも作れますが、本体サイズが大きくなる点に留意してください。


2. 赤外線送受信用パーツ

2-1. 赤外線LED(送信側・銃側)

必要個数: 1本(最低限1つでOK)
仕様: 940nm帯の高出力IR LED(5mm径推奨)

共立エレショップφ5mm 高輝度赤外線LED 940nm 15° (OSI5LA5111A)
マルツオンライン5φ赤外線LED(940nm、クリアレンズ、照射角30度)
AmazonOptoSupply φ5mm スーパーデラックス パワー赤外線LED Ir-LED 940nm 10個入 (OSI5CA5111Y-10P)

2-2. 赤外線受信モジュール(的側)

  • 型番・仕様例: VS1838B、TSOP1738、HS0038Bなど、38kHzのリモコン受信用モジュール
  • 必要個数: 1個
  • 価格目安: 1個あたり約100円~200円
共立エレショップ赤外線リモコン受光モジュール 38KHz (20個入) ■限定特価品■
GP1UM261XKCF-20P
秋月電子通商赤外線リモコン受信モジュール SPS-442-1(38kHz)

3. 小型パーツ・電子部品

3-1. 抵抗

  • 必要個数
    • 220Ω: 2~3本 銃側のIR LED用1本、的側のLED用1本、予備または誤差用1本
    • 1kΩ: 1~2本(ブザーやトランジスタのベース抵抗用にあると便利)
Amazon抵抗器キット 炭素皮膜抵抗器 抵抗セット DIY 電子工作 300本 1/2W ±5% 10R-1M 30抵抗値各10個入り 高精度抵抗器 電子部品セッ 電子工作の基本部品
秋月電子通商カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W220Ω
カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/4W1kΩ

メモ: アソートセットを1つ買っておくと、ほかの値も入っていて便利です。

3-2. 押しボタンスイッチ(トリガー用、銃側)

  • 用途: 銃側のトリガーとして使う小型スイッチ
  • 必要個数: 1個
秋月電子タクトスイッチ(黒色) 6×6×5mm
他のカラーもあり
1個¥15

3-3. ブザー / スピーカー(的側の音出し用)

  • 用途: 命中時の音を出す
  • アクティブブザーは電源を与えれば決まった音が鳴り、パッシブブザースピーカーはArduinoのtone()関数で音程を制御可能
  • 必要個数: 1個(アクティブブザー推奨、簡単に音が鳴る)
Amazon
uxcell 電子ブザー アクティブ アラーム 工業用 ブラック 能動 DC 5V 85dB 15個入り
¥999 税込
秋月
マイクロスピーカー 青/白リード付 8Ω
1個¥50

パッシブブザー or 小型スピーカーでも可。ただしtone()関数で音程を変えられる代わりに、駆動回路が若干複雑になることがあります。

3-4. 表示用LEDやディスプレイ(的側の命中表示用)

  • LED: 赤色や緑色など複数個用意し、光らせるだけであれば安価
  • 必要個数: 1~2個(赤色など好みの色)
  • 220Ω抵抗を直列に入れてArduinoで点灯制御

シンプルなLEDによる命中表示にする場合

秋月電子3mm赤色LED 625nm 70度 OSR5JA3Z74A
1個¥10
秋月電子5mm黄緑色LED 570nm OSG8HA5E34B
1個¥10

7セグメントLEDによる「数字表示」にしたい場合

秋月電子赤色7セグメントLED表示器 1文字アノードコモン ボディ黒 A-551SRD
1個¥40

どちらを選ぶか?

  1. シンプルに「被弾したら光る」だけでOK
    • 3mm赤色LED (OSR5JA3Z74A) 1つで足りる
    • 命中演出としてブザー音と同時にパッと光らせるだけなら、このLED+抵抗(220Ω)で十分
  2. 回数表示したい (0~3回とか0~9回とか)
    • 7セグ表示器 (C-551SRD) を使う
    • Arduinoの出力ピンが足りない場合、シフトレジスタ(74HC595など)を追加すると配線が整理できます
    • プログラムで各セグメントをON/OFFし、数値表示を行います

3-5. (オプション)トランジスタ / MOSFET

必要個数: 0~1個(銃側で赤外線LEDを強く光らせたい場合)
ベース抵抗(1kΩなど)も追加で1本必要

秋月電子
NPNトランジスタ:
トランジスター 2SC1815
1パック20個入 ¥100
秋月電子
小型MOSFET:
MOSFET 2N7000
1個¥30

4. ブレッドボード・配線ツール

4-1. ブレッドボード

  • 必要個数: 2枚あると便利(銃用と的用を同時に組む場合)
    • 1枚で順番に作ってもOK
秋月電子ブレッドボード BB-801 830穴クラス
1個¥220

4-2. ジャンパーワイヤ

  • 必要本数: 20~30本(オス-オス、オス-メスが混在)
AmazonKKHMF 3PCS 120P 1P-1P 20cm ブレッドボード・ジャンパーワイヤ(オス-オス,オス-メス,メス-メス )120本
¥699 税込

4-3. ユニバーサル基板

  • 必要個数: 任意(最終的に配線を固定したい場合)
秋月電子片面ガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Bタイプ めっき仕上げ (95×72mm) 日本製
1枚¥180

ブレッドボードだけで固定しづらい場合、ユニバーサル基板にはんだ付けしたほうが丈夫になります。

5. はんだごて・工具類

  1. はんだごてセット
    • 温度調節機能付が望ましい
    • 価格: 1,500~3,000円程度
    • 家電量販店やAmazonで購入可
  2. はんだ(鉛フリーまたは共晶はんだ)
  3. ニッパー・ワイヤストリッパー・ピンセット
  4. (あれば便利)マルチメーター: 配線チェックや電圧測定に活躍
Amazon
Lesimoll はんだごて ハンダゴテ 14-in-1はんだごてセット 溶接工具 精密半田ごて 電気ハンダゴテ 60W/110V 温度調節可能(200~480℃) 5つ無酸素銅こて先 50g高純度はんだ ON/OFFスイッチ付き 半田吸取器 日本語取扱説明書付き 家電修理・回路基板・基盤などにの電子作業・電気DIY用(14点セット)
¥1,690 税込
Amazon
Manelord はんだごて 昇級版 はんだごて セット 20-in-1 温度調節可(200~450℃) 電子作業用 ハンダゴテ 60W/110V デジタルマルチメーター 改良収納バッグ PSE認証 安全 携帯便利 持運可能
¥3,099 税込

6. 電源(バッテリ・USB)

6-1. 乾電池

  • 必要個数
    • 銃用: 単3形 × 4本 + 電池ボックス(5~6V程度)
    • 的用: 同じく単3形 × 4本 + 電池ボックス
    • あるいは1人分2セットという形(銃と的で2系統)
秋月電子電池ボックス 単3×4本 リード線・フタ・スイッチ付
1個¥160

6-2. モバイルバッテリ(USB 5V)

  • 必要個数: 銃&的、それぞれ1個ずつ使うなら2個
  • 参考購入先: 家電量販店 / Amazon
  • 注意: 5VのUSB出力をArduinoに挿す形。ケーブル配線に工夫が必要

初心者は乾電池の方が取り回ししやすいですが、長時間運用するならモバイルバッテリの方が楽です。

7. 3Dプリンタ(オプション)

  • 必要個数: 0台(学校や地域の設備が使える場合は手ぶらでOK)
  • フィラメント(PLA): 1kgロール 約2,000~3,000円
  • 3Dプリント記事(記事④)で詳しく解説

8. 価格のざっくり合計(1セット分)

  • Arduino Nano×2: 約1,400~6,000円(互換機か本家かで幅あり)
  • 赤外線パーツ (LED+受信モジュール): 200~500円
  • 抵抗・スイッチ・ブザー・LED: 500円前後
  • ブレッドボード・ジャンパ線: 1,000円前後(まとめ買い)
  • 電源(乾電池やボックス): 300~1,000円
  • はんだごて等工具: 1,500~3,000円(初回のみ)

=> 小計: だいたい 3,000~10,000円程度(Arduinoの選択や工具購入の有無で変動)

複数人分作る場合は、Arduinoと赤外線パーツを人数分そろえていくイメージです。はんだごてなどの工具は共有できます。

おわりに

これで1人分(銃+的)の制作に必要な部品&工具のリストが揃いました。

  • Arduino Nano2枚必要
  • 赤外線LED(送信用)は1本
  • 赤外線受信モジュール1個
  • スイッチ、ブザー、LED、抵抗などの小物
  • ブレッドボード、ジャンパ線、はんだごてセット
  • 電源(乾電池 or USBバッテリ)

次の記事では、実際に銃(送信機)を組み立てる回路図・手順書・サンプルコードを詳しく解説します。初心者の方でも、ブレッドボードを使って順番に配線するだけで動作確認ができるので、安心して取り組んでください。

8. ショップ一覧・便利なリンク

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