高校生がITパスポートの勉強を頑張る記録(第2回)
教えあい大事
「ITパスポートを取るぞ!」と意気込んで勉強を始めたものの、途中で挫折してしまった経験がある人は多いとのではないでしょうか。ITパスポートは非エンジニア系の職種の人や大学生、高校生などITを専門にしていない人を広く対象にしています。その割には覚える用語は膨大で当然参考書も分厚いものばかり。いくら意欲があっても途中で息切れしてしまうのは当然です。
勉強会に参加している生徒たちは担当のセクションを決めて、教えあうようにしています。例えば『でぶどりと学ぶ15歳からのITパスポート』の1章は次のようなセクションに分かれています。
第1 章 セキュリティ
1-1 情報セキュリティ
1-2 情報セキュリティ管理
1-3 情報セキュリティ対策・実装技術
生徒が先生になって他のメンバーに教える
勉強会では以下のようなサイクルでお互い教えあいをしています。それぞれ20~30分くらいを目安にして次のステップに進みます。1つのステップがあまり長いと集中力が続かないので30分以内にしています。
1 自分が担当するセクションを皆に教えられるように勉強
2 生徒が先生になって各セクションの講習開始
3 1つのセクションの講習が終わったら確認問題を解く
※確認問題は「でぶどりと学ぶ15歳からのITパスポート」では各セクションごとに掲載しています。
4 答えあわせ、質疑応答
ITパスポートの勉強にショートカットはない?
商業科がある高校ではITパスポートのための授業があるところもあります。そこで指導経験のある先生にお話しをうかがってところ、極意や王道のようなものはなく、過去問を解きながら覚えていくしかないとのこと。というと「じゃあやっぱりこれ全部覚えないとダメなのか~」と嘆くのはまだ早い。確かにコツコツ勉強するしかないですが、出題傾向からの対策を講じることは可能なのです。
IPA(情報処理推進機構)が公表している合格基準は以下のとおりです。
総合評価点 | 600点以上/1,000点(総合評価の満点) |
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分野別評価点 | ストラテジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系:300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
高得点なら合格できるわけではない
ITパスポートでは100問のうち 実際に採点の対象となるのは「総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問」となっており、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
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